8050問題 ひきこもりは他人事と思っていませんか？

今の世の中は国民100人にうち約1人が、ひきこもりです。

あなたは、「私は、ひきこもりになんてならない」とお考えでは、ありませんか？

生まれてから一度もひきこもりを経験しなかったから、これからも大丈夫と考えるのは浅はかだと思います。現代の世の中は、ひきこもりになる要素がいっぱいあります。

現代は高度成長期が終わり、リストラや企業の倒産が普通にあります。終身雇用で安心していたら、突然解雇されたり、会社が無くなる時代です。これが年齢が高く、年収が高かった人の再就職は容易ではありません。確かにどんな職業でも良くて収入も低くても構わないのであれば、有効求人倍率の高い職業はあります。しかし、そういった職業を希望しなければ再就職は困難で、希望して仕事をしたとしても今までのスキルも活かせず挫折する可能性が高いです。

リストラや倒産が無ければ大丈夫とは言い切れません。大昔の狩猟の時代とは異なり、今は成果主義が導入されたり、時代の変化にともないストレスも多く抱えるため、うつ病をはじめ精神疾患になりやすくなっております。

ひきこもりが特別の存在ではありません。誰でもひきこもる可能性があります。この問題は、とても身近な事です。

私も、リストラの経験から日本では一度社会のレールから外れると再び戻るのが大変なのは、身に染みて感じております。無職になって自分に自信が無い時に他人から「自信を持て」と言われても無理です。その時に必要なのは、家族と仕事以外の人達とのコミュニケーションだと思います。その場所やそこでの会話が、少しずつ自分に自信を取り戻し、新たな挑戦をする勇気が出るきっかけになると思います。もちろん良好な親子関係も大切です。しかし、いきなり仕事にこだわらずに自助グループや同じ趣味の集まりなどに行って家族と仕事以外のコミュニケーションの場所をぜひ作って欲しいと思います。

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