ピド代表取締役 浅野睦夫のブログ

株式会社 ピドで居宅介護支援事業所「ピド・ケアコンサル」の管理者と中高年のひきこもり就労支援相談所「ピド・ジョブコンサル」のひきこもり支援相談士として活動しています。

8050問題 自己責任、精神論、根性論について

日本人の特徴として、「ひきこもりは自己責任だ。ひきこんでいるのが悪い」と考えやすい傾向にあります。例えば生活保護のイメージが「不正受給」や「パチンコや酒を飲んでいる」と思っている方は多くいるでしょう。
「自己責任」をウィキペディアで調べてみました。
辞書の定義では自分の行動には自分に責任が存在することや、自身の行動による過失の場合にのみ自身が責任を負うこととなっている。
この内容だと自己責任とは、自分の行動には自分に責任があるし、行動によって過失があれば自身で責任をとるのでしょう。
例えば、「一生懸命努力して、その結果がひきこもりになった」場合はどうでしょうか?
それは本人の努力不足か努力の仕方が悪いからとか、その努力は過失なのですか?
もっと具体的な例ですと、真面目に働いていたら会社からリストラされて、必死に再就職先を探しても採用されず、次第に自分に対する自信を無くしてひきこもりになった人を「自己責任だ。もっと努力しろ」と言い切るのでしょうか?そして、そこまで言われて「努力が足りなかったから、頑張ろう」と思える人なんているのでしょうか?
中高年のひきこもりの特徴は、真面目な人や几帳面な人が多く、「ちゃんと働かなくてはいけない」と自分で自身を追い込みやすい所にあります。当事者も自己責任と思っている場合も多くあると考えられます。
私が思う「自己責任」は、犯罪をすればその責任は自分にあるでしょう。また、成人しても働く気が無く遊んでいてお金が無いのは「自己責任」でしょう。
私は「働きたいけど働けない」と悩む、ひきこもり当事者を「自己責任だ」とは思いません。
自己責任と唱える人は、とかく精神論、根性論で解決しようとします。「自分が若い頃は辛かった。それでも気合で乗り切った」といった感じです。その人とひきこもり当事者とでは環境や時代など違うのを無視して、上から目線で語り掛けます。日本人は大和魂なのか、精神論、根性論を美化したがります。テレビ番組で短距離競技よりマラソンや駅伝の視聴率が良いのはその一例だと思います。
しかし、8050問題は「自己責任」「精神論、根性論」では絶対に解決しません。ひきこもりに対する正しい理解と必要な支援が求められていると思います。

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