8050問題 70歳までの定年の引き上げについて
政府は希望する高齢者が70歳まで働けるようにするための、改正案の骨子を発表しています。改正案は通称「70歳定年法」といわれており、2019年6月の閣議で決定され、国会で法律が成立すれば早ければ2021年4月から実施されます。
しかし、定年が70歳までになろうとも、定年まで雇用してもらえるのでしょうか？老後の資金のためにも、日本の就労人口のためにも、年金制度維持のためにも定年を引き上げて多くの労働と年金支払者を増やしたい政策なのは一目瞭然ですが、今の現実は年功序列・定年制そのものが維持できずに大企業が黒字であってもリストラしている状態です。
定年まで働くのが困難な時代に定年を引き上げても、実際にその年齢まで働けるのは、どれほどいるのでしょうか？希望する高齢者が70歳まで働けるようにするためには、働ける環境が必要です。実際に企業がリストラしないでやっていけるかが疑われます。
次に、ひきこもりから就職を希望する時に企業側は、定年引上げで新規採用を抑制する恐れがあります。定年した高齢者の代わりに補充をするのが遅れると、ひきこもりからの就職は一段と厳しくなると思われます。
まだ国会で成立していないため、就職したいと考えている方は「70歳定年法」の成立前に動き出して就職することをおすすめします。
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